この記事はMMA Advent Calendar 2025 - Adventar の16日目の記事です。
こんにちは。MMAのkofeです。今回はRTX5080搭載PCにUbuntuを入れた話を書きます。
はじめに
最新のRTX5080を搭載したPCにUbuntuをインストールしようとしたところ、ドライバの互換性の問題でGRUBの次の画面が真っ黒になり、一筋縄ではいかなかったので、その解決方法を記録します。
環境
- GPU: NVIDIA RTX 5080
- CPU: AMD Ryzen 9 3950X(内蔵GPU非搭載)
- ストレージ: 新規SSD
発生した問題
RTX5080は新しいGPUのため、Ubuntuのデフォルトドライバ(Nouveau)との互換性がなく、GRUBメニューの次の画面で真っ黒になってしまいました。
通常は内蔵GPUに切り替えて対処する方法がありますが、Ryzen 9 3950Xには内蔵グラフィックスが搭載されていないため、別の対策が必要でした。
参考にした記事:
インストール準備
1. Ubuntu Desktop 日本語 Remixのダウンロード
Ubuntu Desktop 日本語 RemixからISOイメージをダウンロードします。
2. ブータブルUSBの作成
Rufusなどのツールを使ってUSBにISOイメージを焼きます。
UEFI設定の変更
RTX 50シリーズを搭載していて内蔵グラフィックスがない場合、デフォルトドライバではGRUBの後に真っ黒になるため、以下のUEFI設定を変更します。
AMDプロセッサの場合の設定
BOOT-CSM: OFF
SR-IOV: ENABLED
Above 4G decoding: ENABLED
Re-size BAR Support: DISABLED参考:
追加の設定
Secure Boot: DISABLE
Fast Boot: DISABLE
起動順序: USBを一番上に設定まあ、いつものですね。 設定を保存してUEFIから出ます。
Ubuntuのインストール
1. 起動と言語選択
GRUBメニューから「Try Ubuntu with Japanese input support」を選択します。
2. インストーラーの起動
デスクトップから「Ubuntuをインストール」を選択し、言語とキーボードレイアウトを設定して、通常のインストールで進めます。
3. パーティションの設定
ポータブルなシステムにするため(SSDを他のPCに挿しても動くように)、インストールの種類で「それ以外」を選択し、カスタムパーティションを作成します。
参考:Ubuntu 22.04 LTS UEFIインストール方法
EFIパーティションの作成
新しいSSD上にEFIパーティションを作成します。これにより、Windowsの既存のEFIパーティションに依存せず、SSDを別のPCに移植可能になります。
ルートパーティションの作成
空き領域の半分程度(約2TB)でルートパーティションを作成します。残りはホームディレクトリやスワップ領域として使用できます。
4. ブートローダーの設定
ブートローダーのインストール先として、新しく作成したEFIパーティションのあるSSDを指定します。これにより、Windowsの既存のEFIパーティションに影響を与えずにインストールできます。
5. インストールの完了
タイムゾーンとユーザー情報を設定してインストールを完了します。
再起動時に「Please remove the installation medium, then press ENTER:」と表示されたら、USBを抜いてEnterを押します。
インストール後の設定
1. システムの更新
初期設定を完了したら、ターミナルを開いて以下を実行します:
sudo apt update && sudo apt upgrade -y
sudo apt install build-essential dkms再起動します。
2. NVIDIAドライバのインストール
sudo add-apt-repository ppa:graphics-drivers/ppa
sudo apt update
sudo apt install nvidia-driver-580-openOpen版ドライバを選択した理由:
- Open版が推奨されている
- Server版はQuadro向け
- 580はRTX 5080で検証済み(らしい)
3. Nouveauドライバの無効化
デフォルトのNouveauドライバを無効化します:
sudo sh -c "echo 'blacklist nouveau
options nouveau modeset=0' > /etc/modprobe.d/blacklist-nouveau.conf"
sudo update-initramfs -u4. 動作確認
再起動後、以下のコマンドでGPUが正しく認識されているか確認します:
nvidia-smiGPUの情報が表示されれば成功です。
まとめ
RTX 5080のような最新GPUでは、デフォルトドライバとの互換性の問題が発生することがあります。UEFI設定の調整とドライバの手動インストールにより、無事にUbuntuを動作させることができました。
同様の環境でインストールに困っている方の参考になれば幸いです。
おまけ
最初はドライバーが入ってないからだと思い、CubicでカスタムISOを作成してドライバーを組み込もうとしましたが、UEFI設定の問題だったので無駄骨に終わりました。皆さんもUEFI設定を最初に確認しましょう!